インプラント治療を検討しているものの、手術に不安があるという方は多いのではないでしょうか。
インプラントは骨に義歯の土台を埋め込む手術が必要になるので、設備や手術中の管理体制などは当然、気になるところです。
しかし、一般の患者さんで、歯科医院の設備や手術に必要な器材について詳しい方は少ないと思います。
いったい、何を基準に選べばいいのか分からないという方がほとんどだと思います。
一般的なインプラント治療を考えたとき、まず確認しておきたいのは、次の3点でしょう。
・手術室は備わっているか?
・感染対策は万全か?
・CT検査は可能か?
しかし設備が整っていても、結局、手術は人が行うものです。
手術を行う歯科医師の技術力や経験、知識、そして歯科治療にかける思いがすべてだと言っても過言ではありません。
ですから、大切なのは直接、歯科医師と話し、歯科医師の人間性を知ることだと、私たちは思います。
わからないことは気兼ねなく聞くことができ、不安があれば、なんでも相談できる人間関係が治療には不可欠です。
患者さんも信頼できない歯科医師に手術を委ねることには、抵抗があるでしょう。
当院では担当医と話をする機会を積極的に設けています。どうぞ、納得がいくまでお尋ねください。
当院のインプラント治療の体制を理解していただくために、まず、当院の特徴を説明します。
コンピューターインプラントとは、CT検査やコンピューターによるシミュレーションを活用し、手術の成功率を高める治療システムです。
CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略です。
画像をコンピューター処理することによって、骨の状態や神経の位置を三次元画像で把握できるようにします。
CTを使うことで、従来の二次元のレントゲン撮影では見えなかった部分まで確認できるようになり、的確な診査と診断が可能になりました。
それによって、より安全で確実な手術方法を検討することができます。
シミュレーションソフトを使えば、何度でも手術のシミュレーションを繰り返し、適切な手順や手法を検討することができます。
インプラント手術であれば、骨の近くを通る神経や血管を避けてインプラントを埋め込むために、さまざまな検討が必要です。
埋入箇所や、埋入する角度や深さ、埋入するインプラントのサイズなどをシュミレーションを繰り返しながら決定していきます。
より確実性の高い治療を行うため、「ガイド」という装置を使うこともあります。
ガイドとは、インプラントを入れる部分に穴が開いているマウスピースのような装置です。
この穴は、CTデータやシミュレーションによって得られた情報に基づいて設けられています。
手術の際は、患者さんの口にガイドをはめ、穴の位置や方向に沿ってインプラントを埋め込むだけで正確な手術が可能になります。
インプラント治療は、一般的な歯科治療とは違い、外科手術が必要です。
特に手術の際の感染防止対策には万全を期す必要があり、手術室を清潔に保つことはもちろん、手術機器の滅菌も大切です。当院での滅菌体制について説明いたします。
オートクレーブは治療器具の滅菌に使用する装置です。
患者さん毎に滅菌済みの器具に交換しておりますので、安心してご来院ください。
当院のインプラント治療で採用しているメーカーと保証システムについて説明します。
世界中で流通しているインプラントは100種類以上あるといわれており、各メーカーでそれぞれ特徴があります。そのうち、日本では約30種類のインプラントが国の認可を得ています。
当院では、これらの中から、日本だけでなく海外のドクターからも高い評価を受けているインプラント製品を採用しています。
同社は世界の4大インプラントメーカーの一つに数えられ、1965年に世界で初めてインプラント治療が行われたときからインプラントシステムに関わっています。世界で最も歴史が長く、実績も豊富なメーカーです。
製品の信頼性も高く、40年以上、抜け落ちることなくインプラントを使い続けた患者さんの例も報告されています。
インプラントの保証期間は歯科医院によって異なり、期間の長さは医院の技術と品質への自信の表れです。当院は10年間の保証を行っています
さらに当院は、インプラントの第三者保証機関「ガイドデント」に認定されています。
このため、一般的には保証の対象にならないケースでも対応いたします。
当院の保証の特長の1つめは、偶発的な事故による破損や脱落への対応です。
通常、偶発的な事故が原因の破損や脱落は保証の対象ではありません。
しかし、当院の保証システムでは、家庭内の事故はもちろん、仕事やスポーツ・レジャーなどによる事故で生じた破折・脱落でも無償で再治療が受けられます。
2つめの特長として、転居した後も全国の認定会員がいる歯科医院で再治療が受けられます。
患者さんが転居などをして、当院で再治療などの保証が受けられない場合は、再治療ネットワークを通じて、最寄りの認定会員がいる医院を紹介いたします。これによって、転居後も安心してインプラントを使い続けていただけます。
インプラント治療を受けたいと希望しても、歯科医院でインプラント治療を断られてしまうことがあります。
確かに症状や健康状態によって、インプラント治療ができないケースはあるのですが、当院では他院で断られた場合も治療できることがあります。あきらめないで、一度ご相談ください。
糖尿病や心臓病、高血圧などの基礎疾患がある方はインプラント治療を断られることがあります。
これらの疾患があると、手術のリスクが高まると考えられていたため、以前は多くの歯科医院で治療を断っていました。
しかし、近年は手術中の管理を徹底することで手術が可能なケースも増えてきました。
当院では、内科医の判断も仰ぎながら手術が可能な方法を検討し、最適な方法を提案いたします。他院で断られた方もあきらめずに、一度ご相談ください。
基礎疾患以外に、「骨が少ない」「骨が薄い」という理由で断られることもあります。
そうした方も、近年は骨を増やす「骨造成」の技術が向上したことで、骨を増やしたうえで治療することが可能になりました。
骨造成は高度な技術を要するため、どこの歯科医院でもできるわけではありません。
当院では、骨造成を伴うインプラント治療も行っています。よほどの難症例でない限り対応できますので、一度ご相談ください。
インプラント治療の後、気をつけていただきたいのが「インプラント周囲炎」という病気です。
これは「歯周病」と同様、歯周病菌によって歯茎が炎症を起こす病気で、放置しているとインプラントを支えている周囲の組織が炎症を起こし、最後は骨が溶けてインプラントが抜け落ちてしまいます。
インプラント周囲炎を防止する方法は、歯周病や虫歯を防止するのと同様です。歯磨きなどでしっかりと口のメンテナンスを行い、定期的に歯科医院で健診を受けることです。
しかし、インプラント治療を受けるほとんどの方が、虫歯や歯周病で歯を失っています。
つまり、口のケアが習慣として身についていない方が多くを占めます。
ですから、口のケアを習慣として身に付けるところから生活習慣を改めないと、せっかくのインプラントが抜け落ちてしまうことになります。
インプラント周囲炎は決して油断してはならない病気です。
当院ではインプラント治療の前後に必ず、患者さんにインプラント周囲炎について説明し、その対策もしっかり伝えます。
歯を失った場合、口の中の環境まで悪化させないよう、抜けた歯の代わりになるものを、何らかの形で補わなくてはなりません。
その選択肢となるのが「インプラント」や「入れ歯」「ブリッジ」です。
それぞれの方法には、メリットとデメリットがありますが、機能面のことだけを考えれば、選ぶべき方法はインプラントしかありません。それほど、インプラントは優れた治療法です。
確かに、インプラントは保険が適用されないため経済的負担が大きく、手術をともなうため健康面に不安のある方は避けたほうがいいケースもあります。
そうしたデメリットを考慮しても、インプラントは他の治療法を圧倒する治療法です。
入れ歯とは違って、自分の歯のようにしっかり噛めるようになりますし、ブリッジとは違い、他の歯にダメージを与えることもありません。
手術が必要だと聞いただけで敬遠される患者さんもいらっしゃいますが、まずはインプラントについて、よく知っていただきたい。
そして、インプラント治療を知った上で、経済的な負担や健康面の不安について検討し、自分に合った治療法を選んでいただきたいと思います。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。